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第6回 日本生殖医療心理カウンセリング学会 ( JAPCRM ) 学術集会 開催報告

2009年1月18日(日)、大阪国際会議場において、IVFなんばクリニック院長 森本義晴を大会長として、第6回の学術集会を開催させていただきました。本学会は例年東京で開催されていましたが、今回は東京以外の地での初めての開催となりました。交通アクセスがあまり良くなかったにも拘らず、学会当日は当日参加者も含め、300名を越えるご参加をいただくことができました。過去最高の参加者とのことです。多くのご参加を賜りましたことを、心より御礼申し上げます。

さて、第6回になる今回の学術集会では、『回復と再生』というテーマのもと、不妊治療に絡む様々な話題を取り上げました。

IVFなんばクリニック院長である森本義晴大会長による開会の辞・挨拶に始まり、引き続いての教育セミナーでは、『不妊診療に生かす心理学の基本』と題して、東京HARTクリニック臨床心理士・生殖心理カウンセラーの平山史朗先生から心理学の体系や不妊診療に関わる様々な基本的理論についてお話いただきました。

同じく教育セミナー『セックス・カウンセリング』では、この領域の第一人者である日本家族計画協会常務理事の北村邦夫先生にご講演いただきました。生殖医療に携わる者として避けては通れない問題でありながら、取り上げられる事の少なかったこの問題を、大変わかりやすくお話いただきました。

続いての一般演題では口述発表5題、また、ランチョンセミナー後のコーヒーブレイクではポスター発表11題が一般から出されました。いずれも生殖医療の現場から取り上げられた新鮮な内容ばかりで、参加者のアンケートからも「もっと時間をかけて聴きたかった、見たかった」との要望が出たほどでした。その中で、口述発表からは松田ウィメンズクリニックの吉永明美先生他協同研究者6名による『1回きりの生殖心理カウンセリングにおける問題点と有効性の検討』が、ポスター発表からはセント・ルカ産婦人科の関こずえ先生他協同研究者5名による『治療継続のサポートのあり方~初診から半年以内~』が優秀演題賞を受賞されました。お二人には久保春海理事長から表彰状と記念品が授与されました。

特別講演としては、トランスパーソナル心理学の見地から、C+F研究所のティム・マクリーン先生より『トランスパーソナル心理学における死と再生』と題するご講演をしていただきました。個を超えるという心理学を生殖医療の分野にいかに応用していくかを考えていきました。

シェリング・プラウ ランチョンセミナーでは新宿溝口クリニック院長の溝口徹先生から『不妊治療と栄養療法』についてお話いただきました。溝口先生は日々の診療に栄養指導を積極的に取り入れていらっしゃるとのことで、大変画期的な診療方法についてお話を聞くことができました。

特別講演『生殖医療と女性のライフサイクル』では、女性ライフサイクル研究所所長であり、立命館大学大学院教授でもある村本邦子先生より、高度生殖医療が家族関係に及ぼす影響、女性のライフサイクルに及ぼす影響についてお話いただきました。

パネル・ディスカッション『こんな時どうする?@生殖医療の現場から』では、心理士以外の職種の方のお役に立つようなテーマを、と考えました。心理学の専門知識がなくても、生殖医療のスタッフは患者さん対応でメンタルなサポートを求められます。そんなスタッフ(医師・看護師・胚培養士)の日頃の悩み「こんな時、どうすればいいんだろう?」「こんな時、私はこうしている」という内容で、患者さん代表も交えて活発な討論をしていただきました。

最後に森本大会長の閉会の辞に続き、次期大会長である菅原延夫先生のご挨拶で今学会は終了しました。

学術集会終了後、回収したアンケートでは、「盛りだくさんの内容で時間が短く感じられた」「ランチョンの講演内容とお弁当の内容がマッチしていて良かった」「パネル・ディスカッションの当事者の方のお話に感銘を受けた」等々、高い評価を受けました。

今回、学会開催にあたり、主体となって活動してくれたスタッフ一人一人の個性や得意分野を生かせるような学会にしたい、というのが私の密かな目標でした。個々の力とチームワークの重要性など、多くを学べたと思います。

次回第7回大会はいわき婦人科院長菅原延夫先生を大会長とし、開催地を再び東京に戻して行われます。日常の業務を行いながらの学会準備の大変さは経験した者のみ知るところです。ご成功を心よりお祈り申し上げます。

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